ドミナント戦略とは特定の市場セグメントにおいて、圧倒的なシェアを獲得し、その市場を支配することを目指す戦略です。
以下いくつかの会社の事例を挙げて説明します。
セブンイレブン
ドミナント戦略で有名な事例としては日本のセブンイレブンがあげられます。
ここにもここにも、近くにセブンイレブンがある地域があると思います。
このように地域に集中して出店することで、その地域の選択肢にセブンイレブンがあがりやすくなります。
選ばれるという点以外に、近くに出店することで商品の物流の効率化が図れます。
Amazon
セブンイレブンのようなことを世界規模で行っているのがAmazonです。
皆さんの家からAmazonを注文すると都心部だと次の日には届いていると思います。
これは一定区間に荷物を貯める倉庫を持っていたり、配達員の増員などによって広い範囲の地域を抑えることで実現しています。
このように次第に便利になってくると、皆さんのオンラインショッピングの選択肢にAmazonが入ってくるのです。
Microsoft
上記の2社では物理的な面での支配による市場支配でしたが、それ以外の会社ですとMicrosoftです。
MicrosoftはWindowsOSやExcelやWordなど、仕事で使うツールを提供しています。
そしてそれらツールは多くの会社・人が使用しており、圧倒的な存在感です。
このように選択肢として当たり前のように選択されるため、競合他社に対しては大きな優位性を持っています。
Apple / Google
言わずもがな、スマートフォン市場もAppleとGoogleに支配されています。
アプリをインストールするApp StoreやGoogle Playは2社によって運営されており、いずれのアプリもこの2社の審査を通過する必要があります。
アプリを作成する際のアカウントの使用料やアプリ内の課金の一部を支払う必要があるなど、この市場においてもドミナント戦略がうまく働いています。(独占禁止法などで問題に上がってることが多いですが、、)
まとめ
市場を支配することで参入障壁が高くなり市場支配を維持しやすくなり、それによるブランドの認知度を高めることができます。
ドミナント戦略を成功させることで安定的な収益を上げられる可能性が高まり、事業拡大にも有効なのです。