無料で漫画が読めるサービスのピッコマ。
ピッコマが作った「待てば¥0」というビジネスモデルは今では多くの漫画サービスに使われていますね。
ここではピッコマのビジネスモデルのキーワードにしている「出会い」から戦略分析していきます。
ポイント
ピッコマが他の漫画アプリと違う仕組みで売上を上げるポイントは以下の2点
- 広告なしによるユーザー体験の向上
- チケットではなく「待てば¥0」による作品との出会い
その点を抑えながら以下で細かく分析します。
ピッコマとは
カカオジャパンが運営する漫画アプリです。[URL:https://piccoma.com/web/]
2021年3月の国内非ゲームアプリ売上ランキングでLINEやYouTubeを抑え、
9ヶ月連続首位を達成するなど支持の厚い漫画アプリです。[App Annie調査:https://gamebiz.jp/?p=293762]
ビジネスモデル
ピッコマのビジネスモデルはどのようになっているのでしょうか。
漫画アプリは基本的に広告を挟むことで売上を上げるという仕組みになっていますが、
ピッコマではユーザーからの課金による売上を作っています。
ピッコマでは「待てば¥0」という仕組みがあり、
最新話までではないが、毎日1話ずつ無料で読み進めることができます。
その漫画の続きが気になり、最後まで見たいと思ったユーザーは
待たずに課金し、そこから売上が立ちます。
ピッコマの戦略分析
この課金させるまでの仕組みが他の漫画アプリと異なっています。
多くの漫画アプリは広告を表示させることによって読むことができる仕組みです。
これはユーザーの体験を損ないますし、何よりストレスが溜まります。
さらに、チケットのようなものを配布・購入し、利用することで読み進めることができるため、
同じ作品に集中的に利用することが多く、新たな作品に出会う機会は少なくなります。
ピッコマではユーザーからの課金によるビジネスモデルを採用しており、
ユーザーがハマる作品をヒットさせなければなりません。
そこに重要なのは「待てば¥0」による「出会い」の増加です。
「待てば¥0」によりユーザーはお試し感覚で読み進めることができ、多くの作品と出会うことができます。
また、コインを購入してから作品専用のチケットを購入するというプロセスにより、
作品一つ一つを管理・運営するという理念を実現し、適切なリコメンド機能を実装しています。
こうして広告なしでユーザーにあった作品に課金するという仕組みができているのです。
まとめ
まとめると、ゲームではないピッコマが課金による成功した要因は2点。
- 広告なしによるユーザー体験の向上
- チケットではなく「待てば¥0」による作品との出会い
漫画は経験しないと価値がわからないし、人によって感じる価値が違います。
このような点からも「待てば¥0」は新しいマンガ市場を作るためのビジネスモデルといえます。
最近では、「待てば¥0」を継続しながら、広告を見ることでさらにもう1話読むことができる仕組みを導入しています。
これは全ての作品に導入されているわけではないため、
ピッコマが推したい作品など、何か理由がありそうですね。
いずれにしてもユーザーからすると読み進めることができるためありがたいです。
最後にピッコマで読める私のおすすめ漫画を紹介しておきます。
ピッコマで読めるおすすめ作品
・俺だけレベルアップな件
・TEN
・盗掘王
・シャーク
・復讐の毒鼓