【戦略・ビジネスモデル】IKEA

日本だけでなく世界中に展開しているIKEA。

皆さんも行ったことがあるのではないでしょうか。

広い倉庫のような店舗にたくさんの家具、フードコートや子供が遊べるエリアまで設置しており、

家具の販売店とは思えないほど充実しています。

なぜそんなことをするのか。

今回はIKEAの強みや戦略について分析していきます。

結論

  • コスト削減から低価格
  • 体験と価値の訴求
  • 自ら作り、好きになる

IKEAの特徴的な点として、上記の3つが挙げられます。

以下で深掘りしていきます。

IKEA

ビジネスモデル

ビジネスモデルとしては、製造工場を持たないファブレス企業であるという点以外に、

他企業との違いはないと思われます。

しかし、現在のIKEAを実現するために低価格・デザイン・体験を重視してきたようです。

コスト削減

店舗と倉庫の一体型

IKEAに行ったことがある方はその広さに驚いたことでしょう。

その大型家具販売店だからという理由はもちろん、店舗と倉庫を一体化することで

別で商品を保管する場所を借りなくて済むのです。

これもコスト削減につながっています。

また店舗兼倉庫が非常に大きいため、更なる工夫がされています。

それは買い物中に休憩できる食事スペースや託児所の設置です。

これらの工夫によって顧客は長時間の買い物でも楽しむことができ、

さらに子供も楽しめるような空間を実現しています。

分解式家具

分解式家具とは文字通り、分解してある家具のことです。

これは購入してから組み立てる必要があります。

分解式家具がなぜコストを減らすことになるのか。

それは、

  • 商品の梱包面積の削減
  • 組み立てにおける人件費の削減
  • 店舗スペースの有効活用

に繋がるからです。

結果的に商品の価格を下げることができ、お客さんが買う商品に還元できているのです。

そして自分で組み立てたものをお客さんは大事にする傾向があるそうで、

これもIKEAをリピートする理由に繋がっていると考えられます。

マーケティング

ポジショニングマップ

お手頃価格でオシャレ、さらに自分で組み立てる体験と購買体験という点で

独自のポジションを築いていると考えます。

やはり多くの家具販売店は販売で終わってしまっていると感じます。

4P分析

IKEAは広い店舗を有効活用して部屋を丸ごとショールームにしている場所があります。

実際にIKEAの商品でイメージしてもらうことで購入に繋がりやすいと考えられます。

そして、IKEAのプロモーションとしてカタログを重視しているようです。

カタログはIKEAの創業当初から強みにしていたもので、現在はオンラインで見る事ができます。

個人的に見ていて楽しいです。

IKEA公式カタログ:https://www.ikea.com/jp/ja/ideas/home-furnishings/

3C分析

IKEAは先ほどから申し上げている通り、低価格でおしゃれな家具を揃えています。

低価格でオシャレと言うことには簡単ですが、実現するのは非常にハードルが高いと思います。

先ほど分解式家具によるコスト削減を挙げましたが、簡単にできるものではないのです。

購入者みんながDIYや組み立てが得意なわけではなく、

そのような人にも容易に組み立てることができないといけません。

そのためにIKEAは自前の家具デザイナーを育成しています。

最終の組み立てを確認し、効率的に生産できるように構築したのです。

そのような全ての結果が低価格という影響を与えているということは忘れてはなりません。

まとめ

今回はIKEAについて分析しました。

コストコもそうですが広々とした店舗にはたくさんの商品が並んでおり、

買うつもりのなかった商品までカゴに入れてしまいます。

普段何気なく使っている商品の『デザイン×低価格』を実現するために様々な工夫がされているのですね。

今までは郊外に店舗を構えており、車を持つ人にフォーカスしていましたが、

近年では都心部にも構え、車を持たない若者にも足を運んでもらおうとしているようです。

今後行くことがあれば品揃えなどの違いに注目しようと思います。