私も愛用する音楽ストリーミングサービスSpotifyの成功要因をフレームワークを用いて分析します。
目次
成功要因
初めに、結論から述べるとSpotifyの成功要因は
サブスク特有のユーザーを集める施策とテクノロジーによる高品質なUX
と考えます。
以下でそれを深掘りします。
Spotify Technology
事業内容:音楽ストリーミングサービス
代表:DanielEk
総資産:€80億3700万(2021.3.31)
2021年第1四半期決算(2021年4月28日発表)
- 売上:€21億4700万(前年同期比+16%,恒常通貨ベース:+22%)
- プレミアム収益:€19億3100万(同+14%,同+19%)
- 広告:€2億1600万(同+46%, 同+57%)
- MAU:3億5600万ユーザー(前年比+24%)
- プレミアムユーザー:1億5800万人(前年比+21%)韓国の伸びが大きかった。
分析
PEST分析
- Spotifyが出てきた当時、音楽の違法ダウンロードや海賊版アプリが蔓延しており、アーティストに正当な報酬を支払う環境ができていなかった。
- 音楽業界はCDによる売上増加を見込む
- スマホを持つようになり、音楽は持ち運ぶものへ
3C分析
- アプリで提供することで従来のようにCDからスマホにダウンロードする必要がなくなった
- 無料での提供もあるため試すことが可能
STP分析
- 差別化としてはプレイリストの豊富さやおすすめ曲などのAI機能
- またアプリ内で音質の選択、イコライザの変更を加えることができる
4P分析
まとめ
最新の決算を見るにプレミアムユーザーの増加が目を見張るものがあります。
これは韓国市場の開拓によるものが大きいそうです。
Spotifyはサブスクリプションサービスですのでどのように体験してもらい、プレミアムユーザーを維持することが重要になります。
施策として、初月無料や3ヶ月100円などで体験のハードルを下げています。
これは非常に重要で、プレミアムユーザーになると、プレイリストの作成や広告のない曲間、高音質・ダウンロード可能などの機能が使えます。
そして無料ユーザーに戻るとその機能が使えなくなるのです。
不自由な無料プランに切り替えることが惜しく感じるのです。
私はせっかく作ったプレイリストがなくなってしまうことが嫌で、プレミアム継続をしたのを覚えています。
どのようにユーザーを惹きつけ、維持するのかが学べる良い事例だと思います。