今回は転職サービスを提供してる「ビズリーチ」について分析していきます。
ハイクラス人材に特化した転職を支援するビズリーチ。
他の転職サービスとの違いからビジネスモデルを分析します。
結論
- ハイクラス人材にフォーカス
- 求職者,求人企業,転職サービス会社からの利用料
- コストパフォーマンス
ビズリーチは他の転職サービス、エージェントとの差別化をうまく図っています。
求職者からも月額利用料を得ているのは新鮮です。
それだけ転職に真剣な人が集まるということですね。
ビズリーチとは
ビズリーチはハイクラスな求人とハイクラス人材を求める企業をマッチさせる転職サービスです。
2021年12月に発表された決算では以下のようになっています。
- 累計導入企業数:18,100社+
- ビズリーチのスカウト可能会員数:1,440,000人+
- 利用ヘッドハンター数:4,900社+
- 年次利用中企業数:8,000社+
以下のグラフにあるように企業も会員も増加しており、堅調に成長していることがわかります。
ビジネスモデル
ビズリーチは転職希望者の情報をデータベースに管理し、求人募集をしている企業に提供しています。
主に求人企業の利用料とその紹介報酬、転職希望者からの月額利用料から売り上げを上げています。
また、他社の転職エージェント会社にもデータを提供しており、
転職における全ての関係者から必要とされるビジネスモデルを作り上げています。
ポジショニングマップ
ビズリーチのポジションとしてはハイクラスな求職者×コストパフォーマンスで優位性があります。
ここでのハイクラスとは年収600万円以上をさしています。
一般的な転職エージェントや転職サイトに任せるよりも費用が抑えられ、
なおかつ良い人材に出会える可能性が高いのです。
また、ビズリーチを用いることで転職エージェント経由の求人とは違い、
企業からの直接的なアプローチが可能になります。
同じく決算資料には売上別タイプ構成が記されており、
69%が採用の成功報酬による売上になっています。
そして成功報酬やサービスの利用料金も転職エージェントへの紹介報酬よりも安く設定されています。
企業にとっては即戦力になるハイクラスな人材を確保でき、その他求人サービスを用いるよりも
コストパフォーマンスが良いという点でビズリーチが選ばれるのでしょう。
まとめ
転職サービスでもハイクラス人材というセグメントに特化することで差別化しているビズリーチ。
テレビCMでもよく見かけます。
求職者からも利用料を取ることで本気で転職を考えている人を厳選できるため、
企業からの成功報酬を高確率で得ることができそうです。
社長の南壮一郎さんのこの本、ビズリーチの創業時のストーリーが記されていて
非常に面白くて、熱量を感じます。