世界中の若者にとってクールな存在である『NIKE』。
他のスポーツブランドと比べても一際人気があります。
今回はそのNIKEの決算から収益構造を理解し、NIKEの強みを明らかにしていきます。
ぜひ一度目を通してみてください。
2022年Q1決算情報
売上高:122億4800万ドル(前年同期比+16%)
—そのうちNIKE Direct:47億ドル(同+28%)
純利益:18億7400万ドル(同+23%)
この結果はパンデミック前である2年前の水準をも上回っており確実に成長しています。
収益構造
NIKEの収益構造は以下の通りです。
- Footwear:スニーカーなどの靴
- Apparel:服
- Equipment:バッグやボールなど
- Global Brand Divisions:ナイキブランドを用いたライセンスによる収入
以上の4つに分かれています。
やはり66%という大半を代表商品であるスニーカーなどのシューズ類が占めています。さすがです。
地域別
地域別の売り上げを見てみると、北米地域による売上が42%と一番多いです。
その次にヨーロッパ、中国、アジアときています。
中国だけで17%(19億7880万ドル)を占めていることに驚きです。
成長要因
成功要因として、デジタル部門による成長が挙げられます。
北米地域ではデジタル部門による売り上げが40%以上も成長したようです。
それが全体的な売り上げ増加の一因であると言えます。
そしてNIKEの強みとしてアパレルとサステイナビリティの2つが競合との差を拡げています。
アパレルのウィメンズ領域ではヨガビジネスが成長・牽引し、過去2年間で約4倍に拡大しました。
さらにスポーツブラジャーで北米第一位のシェアを獲得。
このブラジャーは特殊な素材と高度な技術によって作られています。
そしてサステイナビリティについては「Space Hippie」が挙げられます。
スクラップから作られた「Space Hippie」の商品は環境に配慮しており、
現代の消費者の興味関心を惹いているのです。
以上の2点において他社との差を拡げることが出来たと言います。
成長過程
2018年〜2021年の通期決算情報からその内訳の変化を見ていきます。
基本的には収益構造は変わらず、割合も変わっていません。
売上高が確実に伸びており、成長を続けているのがわかります。
割合に変化がないことから各分野で消費者の需要をしっかり満たしているのが読み取れます。
まとめ
スポーツだけでなくファッションとしても人気があるNIKE。
イノベーションの文化があるNIKEだからこそ、枠にハマらない新たなことができるのだと思います。
さらに技術的にも進歩しているため本当に強いと感じました。
決算を見ていて印象に残ったのは、今夏に開催されたサッカーのユーロ大会で
NIKEのスパイクを履いた選手が最も多くの得点を生み出し、
それによって消費者から強い反応が見られたという事実です。
結果を出す選手によって大きな影響力があるということを学びました。
目を通していただきありがとうございました。
次はNIKEのアプリ『SNKRS』が面白そうなので書こうと思います。