アメリカやヨーロッパの10代に人気のアパレルECサイト『SHEIN』(シェイン)。
今回は若者の心を掴むSHEINの戦略について分析していきます。
結論から言うとSHEINの魅力は、
と考えます。
以下でその魅力を深掘りしていきます。
SHEINとは
SHEINは実店舗を持たず、世界200カ国以上に展開しているアパレルECサイトです。
さらに低価格かつ流行に乗りオシャレであることから10代女性の支持が厚いです。
アメリカの若者が好きなECサイトでAmazonに次いで2位となり、
H&MやZARAよりも好まれ、2019年の売上高は約3300億円にも及びます。
特徴
安く生産した商品を世界中で販売することで他社にはない値段で提供することができます。
中国では安くて当たり前ですが、他国にとってその安さは魅力的であり、
中国以外の国に向けて販売することでニーズを満たしています。
そして驚くべきはデザインから販売までの速さです。
ZARAでは最短14日のサイクルとなっているが、SHEINでは7日間でこれを行なっている。
このサイクルの速さが流行を捉えることを可能にしており、若者に支持される重要な要因であると考えます。
また、マーケティングとしてインスタやYouTubeなどのSNSの活用をしており、
マス広告をかけずSNSを運用する点もZ世代向けだなという印象です。
そして著名人やインフルエンサーを活用することで消費者に低価格に対する安心感を与えることができます。
マーケティング分析
SHEINではメインターゲットを若者(女性)にしているはずなので、SNSマーケティングが有効な手法です。
さらにSNSを利用することで広告費を抑え、トレンドのキャッチアップが可能になるため、
開発サイクルが早いSHEINにとって非常に有効なマーケティング手法だと感じます。
SNSマーケティング
インスタグラムのアカウントが国ごとに多数存在しており、
国ごとに商品の品揃えを変えており、SNSにもそれが反映されています。
それぞれで異なる国の人を起用している点も面白いです。
また、歌手のケイティ・ペリーやリル・ナズ・Xなど著名人を起用したライブイベントも開催され、10万ドルの寄付を行なったようです。
著名人を起用することでSHEINの低価格に対する不安感を取り除く効果もありそうです。
3C分析
4P分析
何と言っても低価格な商品が魅力的です。
STP分析
メインターゲットを10代の若者にしているため価格の優位性・デザイン性は非常に大きいです。
まとめ
SHEINを分析してみると、今後メインになる顧客層の体験を確立しており、
今の低価格という強みを捨てても支持され続けそうだなと感じました。
SNSを用いた低コストで行うマーケティングの相乗効果がすごいと。
ターゲットと手法と目的が一致したビジネスモデルだと感じます。
SHEINは主に女性の商品が多いですが男性向けの商品もあります。
1000円未満で水着や服が買えるのは初めての体験で、他社は真似できないでしょう。
また、デザインがアメリカの女性というか日本ではあまり見ないデザインの服が多いように感じたので、
海外志向の人たちにとても人気がありそうです。
夏服が特に豊富だと感じたので、夏に向けてチェックしてみてはいかがでしょうか!